好きなら全力投球

アイドルとか舞台とかオタクとかのはなし

降りる日のことを夢想する


いろんな方のプレイリスト、とても楽しく見てました。
みなさんいろんな曲知っててすごいなーと。
わたしもやってみたい!と思ったものの、Aさんは自分で曲を作っている人だし、Bさんに関してはそんなことを考えたことがなくて思い付きませんでした。
そしてここまで時期をはずすという。すっかりプレイリストの話は流れてしまいましたねー。

今回は推しプレイリストではないですが、胸に刺さって抜けなくなっている曲をひとつ。

Love together!

Love together!

これはBerryz工房の解散前ラストシングルでした。
わたしはBerryz工房のファンではありませんでしたし、ももちが所属してるハロプロのグループ、という程度の知識しかありませんでした。
でも「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」を聴いてから、すごい人たちだなぁと思ってなんとなく曲を聞くようになりました。

この曲は、Berryz工房からファンへのストレートな別れの歌です。
Berryz工房の歴史なんてほとんど知らないわたしですら、PV見てると涙が出てきます。
そして、これを推しに置き換えるとつらい。
もしある日急に「わがままかな こんな決心」なんて言われたら…。


redempty.hatenablog.com

過去の記事でも書きましたが、推しがいつ芸能界からいなくなってしまうかなんてわかりませんからね。某国民的アイドルグループも解散してしまいましたし。

でも、本当に胸に刺さるのは、これを自分側から推しに言うことになることを考えたときです。
推しを降りるか悩んでいる人にはぜひ聞いていただきたい。降りた経験がある人も。

迷ったのは 真実だけど
こんなに悩んだのは 本当に初めてだよ


なんで推しはじめたばかりなのに降りるときのことを考えてしまうのかというと、それはわたしの興味の移り変わりのスパンが短めだからです。
供給が多いジャンルにハマった場合、長くて一年程度で飽きがきてしまって、次にハマるものが出てきてしまうんですよね。
Aさんに関しては10年ファンやってますが、これは供給がそこまで多くないということが大きい気がします。
盛り上がっているのは1年のうち3か月くらいで、いい具合に供給がない休止期間があるんですよね。
あんまりにも多量の供給で攻められるとついていけなくなってしまうというか。


Bさんにはこの2ヶ月半で10通近くファンレターを書きました。(書きすぎ)
その中で、意図して書かないようにしていることばがあります。
それは「これからもずっと応援しています」。

「ずっと」なんて絶対に言えない。もしかしたら1ヶ月後にはなにか別のものに熱を上げているかもしれない。そんな不安が常にあります。
今までは対象が2次元、まはた2.5次元だったからよかったんです。
2次元なら対象に感情はないから次のものに移ってもわからない。2.5次元は対象は人ではあるものの、巨体なコンテンツなのでひとりくらいファンが減っても気付かれない。
でもBさんはファンとの距離がかなり近い若手俳優です。
小劇場で最前で見ていたのもバレてたし、手紙の総数もきっとそこまで多くはないから短期間に10通も出せば名前もバレる。*1

わたしが人生で「人」にハマったのはAさんだけで、十年来飽きていません。
だから今まで「人」に飽きた経験がなく、「人に飽きる」ということに一種の恐怖を感じています。
認知されてしまったから余計に。
ただ熱を上げる対象として一方的に見ていたものが、認知された瞬間から相互の関係になってしまうんですよね。ほんの小さなつながりであったとしても、人間関係ができてしまった人に対して、一方的に「飽きる」って考えるだけで怖くないですか?
認知されてなくても、対象が人であるというだけで、自分の勝手な感情であるはずの「飽き」に罪悪感を覚えてしまいます。


若手俳優なんてきっと一方的に飽きられることは日常茶飯事なんでしょうけど。
わざわざ気に留められることもないかもしれないんですけど。
「いる」のはわかっても「いない」っていうのはそこまで気付かれないかもしれませんけど。
それでも、どうでもいいことを考えすぎて悩んでしまう面倒なオタクなんです。

時が過ぎ それぞれの
道に向かって行く
だからこそ この瞬間
宝物だよ


忘れないわ 今日までの
素敵なこの道を
好きよ 好き 大好き
また会えるよね

夢中になって一切の情熱を傾けられることって、幸せなことです。熱が覚めてしまってからは二度とその幸せは味わうことができません。
なんであんなに熱中してたんだろう、とあとから不思議に思ってしまうと同時に、同じ熱をもう持てなくなってしまったことに気付いて寂しくなります。
だからこそ、後悔のないように今に情熱をかけます。
真摯に向き合って、そのときの精一杯で情熱を傾けたら、きっとあとから振り返っても「素敵なこの道」って言える気がします。

*1:先日一対一で話す機会があり、緊張でなにも言えずにいたら向こうから「この間の舞台いたよね?」的なことを言われました。顔を覚える早さにビビっていたらその後名前まで聞かれた。自分からはなにも言ってないのに…!こいつ釣りにかかってるな…!?というのがわかりつつも単純なので舞い上がりました。若手俳優ってみんなこんな感じなの…?